なんと!これが2023年の初投稿です。さすがにもう「明けましておめでとうございます」などとは言えません。一体何をしていたのだ!?はい。ほとんどの時間は『歌え!悲しみの深き淵より』公演の台詞を覚えるために使われておりました。それ以外の時間で家事や介護、日々の雑事やリハビリetc…をなんとか行い、たまにFacebookやTwitterの投稿などで近況報告は済ませ、こちらはまた長いこと放置してしまいました。なんとかこちらを盛り上げたいと思いつつ相も変わらず時間のやりくりでしくじり、この体たらく。前置きはこれくらいにしてとにかく始めます。
タイトルの父娘は、実の娘と私のことではなくて、3月公演『歌え!悲しみの深き淵より』の登場人物トムとアリスのことでございます。私が演じるトムの娘アリス役には劇団の古田美奈子さんが配役されています。彼女と親子になるのは『廃墟』以来のことで、およそ8年ぶりとなります。『廃墟』では、劇中、二人は多少の意見の食い違いがあって議論になりかけたりもしますが、基本的には良好な父娘関係でしたので、舞台上では癒されたり励まされたりお互いがプラスに働く関係でした。ところが今度の芝居では全く逆の空気を作っております。
宗教思想上の問題で娘の結婚に反対した父親は、口論の末に娘を勘当してしまったという過去があります。そうして数十年が過ぎ、あるきっかけで久しぶりに帰省してきた娘とまたも、やらかしてしまうのです。娘アリスは怖い相手です。迫力もあります。理もあります。油断しているとやられてしまいます。いや、実際やられてしまっているのかもしれません。ネタバレしてはいけませんのでこれくらいにしておきますが、稽古を重ねていく中で日々変化していく丁々発止が心地よくとても楽しく感じられます。これまでの作品とはずいぶん違った二人をご覧に入れられることと思います。
是非、劇場へお運びくださいませ。お席はまだまだご用意できます。